2009年02月14日

ダーウィン

2月12日はダーウィンの誕生日だったそうです。ちょうど今年で200年。

The Origin of Darwin

アメリカでは町ぐるみで進化論を否定するところがあるといった記事を読んだことがあります。また、科学者で進化論に疑問を唱える人もいるといった記事を読んだこともあります。ちょっと私には興味ある分野なんですが、あまりにも不勉強で知らないことばかりです。

ダーウィンは、地球と人類についての理解ががらりと変えた。その一方で、彼は人間的で心優しい穏やかな夫であり父であり、楽しい自分物であった。たとえば、子供と口論になったあと、子供の寝室にやってきてベッドサイドに座って、癇癪をおこしたことを詫びた。他人を避ける生活をしていたかのようなイメージがあるが、地方裁判所で裁判の仕事をしたこともあった。

また奴隷制度が何の疑いもなく受け入れられていた時代に、奴隷制度に反対していた。向い側の家で奴隷が虐待されているのを毎日のように見て憤りを覚え、イギリス人とアメリカにいるその子孫は自由を高らかに求めてきたくせに、奴隷制度については今までも、そして現在も罪を犯していると考えた。

彼は理想的で夢のような科学を実践し、詳細に自然を調べた。学のある人だけでなく農民やハトの繁殖家とも交流し、自分の考えを自問し実験し、たゆまず試した。

大陸の植物の種子は海を渡って新しい島にたどり着いて根付くことができるかという疑問に対しては、何週間も種子を塩水に浸したあと、発芽するかどうか実験した。その結果、植物の種子は航海に耐えうることがわかった。

彼の著書は多岐にわたっているが、それでも物足りないかのごとく、進化における2つの重要な要素を発見した。それは、自然淘汰と性淘汰である。そしてあの画期的な科学の傑作論文、『種の起源』(1859年)『人間の系統』(1871年)『人間と動物の感情表現』(1872年)を著したのだ。

『種の起源』はもちろん近代生物学の礎となった。すべてのありとあらゆる生き物が共通の祖先から進化し、自然淘汰が進化の原動力であったことを示す、十分で説得力ある証拠が示されたのだ。性の淘汰は進化に対し付加的な力をもち、孔雀の尾羽のような見事な特徴を残すこととなった。孔雀の尾羽は生存には不要であるが、メスを引き付けるのには不可欠だ。

『種の起源』の出版以前は、種の間の類似性や相違は単なる興味の対象でしかなかった。サボテンは汁気が多く、楓の葉は落ちるのはなぜかと言った疑問は「なぜなら」という言葉でか答えられなかった。生物学そのものが単なる種類分けと性質の表記を膨大にするだけのものでしかすぎなかったのだ。ところが『種の起源』以降、すべての生物が関連付けられ、共通の非常に古い系統図の中に位置づけられるようになった。ダーウィンは自然界と人類についての疑問にひとつの枠組みを示したのだ。

しかし、彼はすべてにおいて正しかったわけではない。無謬な人間なんてそもそもいるわけがない。彼が遺伝子の働きを知らなかったのは周知のとおりだ。それもそのはず。分子構造が発見されたのは1953年のことだ。だから、今日の進化についての考え方は彼の考え方より含蓄が深い。現在では遺伝子学が研究に取り入れられ、自然淘汰と進化に影響を与えた別の力についての理解はもっと進み、研ぎ澄まされている。

しかし、ダーウィンがどれほど多くのことを知り観察してきたかを考えると驚異的である。例えば、メスには美的感覚がある。つまり、メスは最も美しいオスと結婚したがることから、そういった感覚がメスにはあるのではないかと彼は想像したのだ。このことで彼は嘲笑を受けたが、今ではそれが正しかったことがわかっている。もっとすごいことは、ダーウィンがこの考えを人間にも当てはめたことである。自然淘汰はショウジョウバエやムカデと同じように、人間にも起こっていると考えた。

DNAの配列を深く研究すれば、遺伝子レベルで自然淘汰が起こっていることがわかる。牛からマラリヤ寄生虫や穀物に至るまで、他の生物とヒトが近い関係にあることが、遺伝子を見ればわかる。最新の研究ではヒトをサルとを隔てる遺伝子の違いをたどることができ、ヒト遺伝子の多くは自然淘汰による進化の痕跡を残していることがわかった。

これをダーウィンが知ったら喜んだだろう。しかし、驚きはしなかったろう。

posted by せるしん at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュースから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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