2010年01月25日

空の事情

去年までCA/FAの卵に英語を教えていて、JALに合格した子もいたんですが。どうしているのかなあ・・・と心配しています。

JALとANAの競争についての記事。ウォール・ストリート・ジャーナルです。

All Nippon Airways Sees Opportunity

全日空の執行役員、岡田けいすけ氏がインタビューに応じた。「JALがダメな時は我々が強くならなければ。ホッケーの試合のペナルティーボックスのようなもので、だれかがペナルティーボックスにいるときが追いつき強くなるチャンスだ。30年以上もの間このチャンスを待っていたのだ。」岡田氏はANAの古株で、整備士から役員にまで上り詰めた。

JALは売上ではANAをリードしているが250億ドルの赤字を出して、過去最大の公的整理が決まった。何十年にもわたってJALはANAより大きく名声があり、今年度JALの売上はANAの140兆円に対し190兆円と1.5倍の差を付けている。

しかし長年にわたり、ANAは路線拡大をスターアライアンスへの参加によって成し遂げ、また素晴らしサービスによって評判をあげた。財務面でもANAは政府からの支援を受けたことはなく、7月には独自に1410億7000万円の増資を行った。一方JALは政府から100億ドルの資金注入と信用貸付を今後3年間受けるが、このことにANAは憤り、JALが空席を埋めるために価格を下げれは競争の激化を招くと反発する。

ANAは国際路線を今後3年間で拡大し、JALが国際線の規模を縮小するのに乗じてネットワークを広げようというもくろみだ。「顧客が満足するためにどんなチャンスものがさない。JALが縮小し路線を減らすなら、我々は喜んでその後釜を引き受けるが、JALの路線を真似するつもりはなく、顧客にとってどの路線が良いのかを慎重に検討したい。」と岡田氏。

ANAとANAが属するスターアライアンスは太平洋航路について独占禁止法の例外申請をすでに出している。もしこれが認可されれば、スターアライアンスに参加している航空3社は一つの企業として路線計画をし値段設定ができ、効率が増して顧客にとって便利になる。

「JALの窮状はANAにとってチャンスで、JALからANAへ乗り換える顧客が出てくるだろうし、羽田の新しい滑走路が完成すればANAはJALよりたくさんの割り当て枠を獲得するだろう。」とSMBCフレンドリサーチセンターの宮崎みする氏は述べる。

一方JALは今なおアメリカン航空とのパートナー関係を維持するか、デルタ航空に乗り換えるか決定していない。デルタと手を結べばアメリカ日本間の路線の50%をこの2社が占めることになる。岡田氏はこのような高い独占をアメリカの運輸省が認めるとは思えないと述べる。岡田氏によれば、ANAの路線拡大で考えられるのはパートナーであるコンティネンタル航空がハブにしているヒューストン便である。またルフタンザとの関係によりフランクフルト行きの便を1日1便から2便に増やすことを検討中だ。「インドやアフリカなどの新興市場も将来需要が増えるだろう」と岡田氏。「古い考え方にはとらわれない。今たくさんの選択肢があるのだ」。

国内路線中心のANAは東京発着の2つの空港の国際路線の発着枠を従来より多く確保できるよう、水面下で交渉中だ。「東京ビッグバン」と銘打った路線拡大計画では、成田は来年20%発着数を増加し、羽田は新しい滑走路により40%増加する。新しい発着枠ができることで10年ぶりに、稼働率100パーセントの2つの空港のどちらもが、JALとANA両社に対し高収益の新しいサービスを提供することができたことになる。

ANAは2009年度43億円の損失を出し6年ぶりの赤字となった。同時期JALではこの6年で4度目の年間損益を630億1000万円だしている。

月曜JALが会社更生法の手続きをした時、国土交通省大臣は日本に2つの大手航空会社が必要なのかどうかしっかり見ていきたいと述べ、国際的な航空サービスの再編についての含みを持たせた。

「航空業界では不安定さのリスクは大きく、巨大航空会社2社が今後も生き残っていけるのかどうか検討していきたい」と前原国土交通省大臣は述べた。

ANAの岡田氏はこのコメントに反論し、「我々には奇妙な話で、その疑問自体意味不明だ。それは市場が決めることで、日本にマクドナルドの店舗がどれだけ必要かを政府が決めたりするだろうか。理解できない」と述べた。
posted by せるしん at 00:16| ニュースから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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